これまで5回に渡ってお送りしてきた「神石高原ティアガルテン」のキャンプ場紹介ですが、いよいよ今回が最終回。
最終回と言えば、悲しかったのがハクション大魔王。私もテレビ画面に向かって「行かないで~」と叫んだものです。
でも大丈夫です。こちらの最終回は寂しくないので、ご安心ください(^-^)
「神石高原ティアガルテン」は、どこにも行かないでごじゃるよ。
全6回のご紹介は、広島県を代表するキャンプ場である「備北オートビレッジ」や「大鬼谷オートキャンプ場」などの全5回を超えて、最長シリーズになりました。それも、とにかく広大な敷地に多彩なキャンプサイトがあるが故。
・フリーサイト(70張)
・芝グラウンドオートキャンプ場(20張)
・広場(イベント)キャンプ場(20張)※特設
そして最後にご紹介するのは、「てんじくキャンプ場(20張)」。
ここは2020年7月にオープンしたエリアで、予約サイト(なっぷ)では、なんと「訳あり」と表記されているじゃあ~りませんか!
訳あり?
「〇割引」
「ご奉仕価格」
「店じまいセール」
「B級品」
「バッタもん」
私の心を引き付けるフレーズは多々あれど、キャンプサイトに「訳あり」と付けられることは全国的にも稀なのではないでしょうか。
赤丸の所から行ってみましょう。
オレンジ丸(フリーサイトのAサイト)の辺りにテントを張った我が家も車を停めた、黒丸の「宿泊者専用駐車場」横の道を、赤矢印のように行くようです。
取材陣フルメンバーで出動。
プロデューサーが走る。
走る。
駐車場があり、そこに…、
「天竺キャンプ場」の看板を発見!
天竺(てんじく)に到着したようです。
ガンダ~ラ♪ ガンダ~ラ♪
They say it was in Tiergarten♪
およそ10,000㎡という、とても広大な芝生の広場。ここは、まさにユートピア。
青矢印の方向には、山並みと一緒に民家がチラホラ。柵があり、「立ち小便禁止」の看板も。
ま、まさかユートピアで、誰もそのような粗相など…。
反対側の黄矢印の方向にも、民家や倉庫が見えます。そして、電線が場内を横断しています…。
「訳あり」って、熊とグルキャンをするような森の中を想像していたのですが、意外でした。有るのは、駐車場と台車、灰捨場。無い(とても遠い)のは、炊事棟とトイレ。
サイト料は、1泊1張550円!
「フリーサイトの半額セール」と言っても、フリーサイトは¥1,100。550円差かぁ(^^;)
■てんじくキャンプ場(訳あり)
・利用可能時間:(通常期)9:00~翌16:30、(繁忙期)13:00~翌11:00
・サイト利用料:¥550/泊(テント1張、タープ1張)※入園料は別途要。
・自動車の乗入れ:不可
・ペット:可 ※リード必須
なお、場内に車の乗入れはできませんが、駐車場は隣接していますし、台車が置いてあります。
さらに、黄矢印側の2面は道路に面しているので、搬出入時にはサイト近くに停めることができます。フリーサイトはほぼカート必須なので、これは助かりますね。
サイトからの景色を優先されるなら青矢印側、搬出入の手間を優先されれば黄矢印側や駐車場近くが良さそうです。
以前「フリーサイト」でご紹介をした3ヶ所の青丸が炊事棟で、トイレはこの2ヶ所。
我が家が張った場所近くの、あのトイレを主に使うことになりそうです。もしくは、17時までなら管理棟のトイレか。
Aサイトにあるトイレ。
そして、管理棟のトイレ(参照)。
・トイレは遠くてもOK(車移動前提)
・ウォータージャグをお持ちなど、炊事棟が遠くてもOK
・管理棟や遊具(芝生広場)に遠くてもOK
う~ん…。
ただ、こんなに広くて綺麗な芝生、きっと夜は満天の星空に巡り逢えることでしょう。
ちなみに、我が家が伺った3連休には、こちらも満サイト(20張)のようでした。そして意外だったのは、ファミキャンの方も多かったということ。
なっぷの予約ページの詳細欄に「静かにキャンプをしたい方には超おすすめです!」や「ソロキャンパーに特におすすめです!」と記載がありますが、少なくとも連休などハイシーズンには、あまり「静けさ」は期待されない方が良いかもしれません。
やはりここはファミキャンの聖地!
神石高原ティアガルテン てんじくキャンプ場 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
さて話は変わって、青丸の第一駐車場。
ここに「マルクトプラッツ」があります。
以前は、神石高原町の特産品などを販売されていたのですが、今はスノーピークショップになっています(管理棟から場所移動)。
これならテントを忘れても大丈夫ですね。
違う 違う そうじゃ そうじゃない♪
スノピショップの奥は、カフェ。
管理棟には「ティアガルテンカフェ」がありますが、カフェはこちらにも。
キャンプ場利用者以外の来場者も多いので、飲食施設も充実しています。チェックアウト後の昼食にも便利ですね。
それでは最後に、周辺の施設をご紹介します。
まずは、女王様が大好きな「道の駅」から。
■道の駅
「さんわ182ステーション」
・施設:カフェ(9:00~17:00)、直売所(7:00~18:00)、レストラン(11:00~15:00)、ローソン(7:00~21:00)、遊具
ここは2019年から2020年にかけてリニューアルされたばかりなので、とても綺麗!
インスタをやっていたら受けそうなカフェメニューが充実w
ちなみに私はInstagramやTwitterはおろか、LINEさえしたことがないという縄文人。
直売所は広くて、品揃えもバッチリ!
ここで美味しいお肉を買ってからキャンプに行ったら、盛り上がりそうですね。ギャオスの肉!
事前に職場の方から「神石高原町は味噌が名産」と教えていただいていたので、お土産にたくさん購入しました。小分けにされているので、色々な味が楽しめますね。
敷地内にはローソンと、バイキングレストランもあります。
姫様は悩みに悩んだ結果、イチゴのクレープ。
■遊び場
「わんぱくトマトガーデン」
・料金:無料
2018年3月、道の駅さんわ182ステーションの敷地内に誕生した、大型複合遊具。約42mのローラースライダーの他、小さなお子さん向けの遊具もあります。
「とよまつ紙ヒコーキ・タワー」
・営業:(4~9月)10:00~18:00、(10、11、3月)10:00~17:00
・定休:月・水・金(GW、夏休み期間は無休)、12月~3月中旬
・料金:¥300/小学生以上
ここは「紙ヒコーキ」を飛ばすために造られたという、世界でも珍しい施設です。
料金を支払ったらひとり5枚の用紙がもらえるので、見本の冊子を見ながら、好きな紙ヒコーキを作ります。
5つとも折れたら、飛ばしに行きましょう!
高さ26mのタワーの15mの場所に360度見渡せる展望台があり、ここから飛ばします。
こ、ここから?
15mと言えば、5階相当。まして、足元から全面ガラス張り…。
上を向いて飛ばそう。涙がこぼれないように。
極度の高所恐怖症の私。震えながら子どもをしっかり抱えて、声を絞り出す。
「ほら、投げんさい」
■スーパー
神石高原ティアガルテンのすぐ近くには、スーパーやコンビニがありません。
それでも、管理棟のショップで酒類などの飲料や、調味料や軽食を販売されていますが、連泊になると買い出しも必要になりますよね。
「ディスカウントストアー生鮮市場フレックス 上下すいすい店」
・営業:9:00~19:00
県道27号線沿いにある大型スーパー。
以前は「すいすい」という名称の協同組合上下ショッピングセンターで、生鮮食品はもちろん、医薬品や衣料品なども総合的に取り扱われる、まさに地域のためのスーパーという感じで、私はその雰囲気がとても好きだったのですが、残念ながら2018年12月に閉店。
その後、スーパーフレックスが入られ、少し装いを変えて復活をしました。なお、コメリハード&グリーン上下店が隣接しています。
「Aコープ上下店」
・営業:9:30~20:00
「すいすい」から車で5分弱、JR上下駅の隣にあります。農協出資のスーパーなので安心安全、かつ品揃えも豊富なスーパー。
なお、ここから「神石高原ティアガルテン」まで、車で約30分です。
「ディスカウントストアー生鮮市場フレックス 神石高原店」
「Aコープ上下店」から車で約15分。やはり県道27号線沿いにあります。
前出の2店と比較するとお店の規模は小さくなりますが、何と言っても「光信寺の湯 ゆっくら」の近くにあるので、お風呂に行く時に立ち寄りやすいのが最大のメリット。
ただ、閉店時間は19:00くらいだったと思うので、お気を付けください。
「ふくかわストアー」
もうひとつの最寄りの入浴施設「神石高原温泉」の近くにあるストアー。さらに規模は小さくなりますが、飲み物や食材の買い足しにはじゅうぶん。
近くにはこだわりのパン屋さんやカフェ、道の駅さんわ182ステーションもありますので、一緒に立ち寄られると良いかもしれません。
今回は牛乳とジュースを買っただけですが、大きなスーパーでは味わえない触れ合いや温もりで、旅の気分を少し感じられるので、私はこういう地元の個人商店が大好きです。
ワンちゃんの目は治ったかな~。
なお、日帰り入浴施設、及び場内のシャワー棟に関しては、こちらを参照ください。
公園施設を含め、とても広くて気持ちが良い「神石高原ティアガルテン」。遊具や各種体験プログラム、宝探しなど、子どもが喜ぶ仕掛けがたくさん。
そもそも思いっ切り走ったり転んだり、野球やサッカーが出来るキャンプ場って、意外にあまりないんですよね。
さらに、
・営業時間と同じ「9:00IN」、閉店わずか30分前まで利用可の「16:30OUT」(通常期)
・リピートしやすいように、入園料は「1年間」「3ヶ月」という期間パスポート制。
・これだけ人気にも関わらず、入園料と共にとても低額なサイト料。
・常に施設やイベントの改善をされていく積極性。
施設面だけでなく、運営方法も本当に素晴らしいと思います。
あえて残念な点を言えば、
・ゴミは原則持帰りになったこと。
・シャワーが使いにくいこと。
・夜間の静粛時間の周知があまりされていないこと。
トイレに注意書きを張り出すだけで一定の効果があると思うのですが、難しいのでしょうか。
ここは特に、学生さんなどキャンプ初心者の利用も多いので、キャンプならではのマナーやルールの周知を、ぜひご検討いただければと思います。
我が家のメンバー全員一致で、最も好きなキャンプ場。自宅(広島市内)から2時間程度の場所に、こんなに素敵なキャンプ場があって幸せです。
これからも長くお世話になりたいと思っています。
おしまい