今年、設立50周年を迎えた「ひろしま県民の森」。
1,200m級の比婆山連峰の裾野に広がる国定公園内にあるため、特に登山をされる方に人気が高い施設ですが、林間学校など学事での利用が多いキャンプ施設やスキー場も、大規模に運営をされています。
さらに、この7月には広大なドッグランがオープンしましたので、ワンちゃんと一緒の方も見掛けました。
一方で、歴史がある施設なので老朽化した設備が残っていたり、キャンプサイトの規格が古かったりする場面もありますが、今春に指定管理者が代わり、現在は生まれ変わっている途中。
改善には県の許可が必要な部分が多く、一朝一夕には進まないようですが、キャンプで人気の「電源」に、ポータブル電源のレンタル導入を検討されるなど、出来る範囲で意欲的に進められているようです。今後の期待大ですね。
よって、このレポートも「2021年7月現在」のものとしてご覧ください。
そのうち、グランピングサイトが出来ているかもしれませんよ(^^)
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今回ご紹介する「水源の滝キャンプ場」は、公園センター(管理棟)前の大きな駐車場に隣接しています。

私も車を停めてすぐに、「おおっ、ここにテントを張っている人がいる!」って思わず声が出ましたけれど、まさにそういう感じ。
とは言え、小川のせせらぎのお陰もあってか、実際には人や車の音は気にならず、とても快適に過ごせましたので、ご安心ください(^^)v

駐車場の道路に沿って、8区画が並ぶ「水源の滝キャンプ場」。
多くのサイトは前面道路より2m程度低い場所になりますが、階段やスロープが各所にありますし、設営・撤収時には前面道路に車を付けて良いようなので、オートサイトと遜色ありません。

また、道路と川に挟まれた細長いキャンプ場ですが、その中でも「川に面しているサイト(1、2、3、5、8番)」と「道路に面しているサイト(4、6、7番)」に分かれます。
川に面していれば眺めや川へのアクセスが良いのですが、前面道路とは2m程度の段差があるので、荷物の搬出入などには少し手間取ります。
一方、道路に面しているサイトでしたら、搬出入にはかなり便利ですね。

さて、それでは各サイトを見ていきましょう。
なお、サイト指定は不可ですが、希望は考慮していただけますので、是非ご参考に。

まず、1番サイト(川側)。今回我が家に指定されたサイトです。
原則として、どこのサイトも四方を丸太で囲んで整地をされた、昔のタイプです。大きさは4m角くらいでしょうか。
お隣の迷惑にならなければ、少しはみ出しても良いとのことでしたが、多少とは言え段差があるので、ツールームなど大型のテントは張りにくいですね。

隣のサイトを確認。
ずっと先に見えているのが2番サイトで、その向こうが3番です。1番と2番サイトの間は、共用のスペースになっているようです。

実は、ここに水場があります。
「水源の滝キャンプ場」に専用のトイレと炊事場はないのですが、ここが炊事場の代わりになります。

この水場を含め、このスペースは駐車場から小川に下りるコースでもあるので、キャンプ場利用者以外の方もここを通過・利用されていました。

さて、お隣が確認できたので、早速テントの設営をしましょう。持参したのは、我が家の夏仕様「MSRエリクサー4+タトンカ1TCのコンビ」。
タープは完全に枠外…さらにハンモックまで…。これは確信犯m(_ _)m

反対側から見ると、こんな感じ。
前面道路との高低差は、このくらい。

また、隣の共用スペースとの境は、こんな感じになります。

目の前の小川には緩やかに下りることが出来るので、アクセスしやすい。
比較的川幅があり、目の前はプライベートリバー状態です。

姫様もお気に召したようで、何よりです。
続いて、2番サイト以降をご紹介します。

まずは2番と3番(いずれも川側)。

他に比べると、この2サイトは接近しています。1番と同様に小川に面しており、雰囲気もほぼ同じようです。2番側に階段があり、3番側にスロープがあります。

一方、隣の4番サイトは道路側。高低差なく道路に接しています。やはり搬出入時に便利ですね。

「川面を見ながら焚き火」は少し難しそうですが、手間を優先させれば、こちらが良さそうです。

5番サイトは、再び川側。右に見えているのは8番サイトです。

いずれも綺麗な小川に面しています。

また、3番サイトに続く歩道がありました。
6番、7番サイト。
いずれも道路に面したこの2サイトは比較的接近しているので、荷物が多くなりがちなグルキャンの方に良いかもしれません。

6番サイト。

7番サイト。

そして、最後の8番サイト。なんとトンネルテントを張られていました。
遠目にはとても広そうに見えたので、「川側希望+大型テント」の方はこちらが良さそうですね。
ただ、この辺りになると、トイレがある公園センターや水場が遠くなるので、メンバーや装備(ウォータージャグの有無など)にもよるのかもしれません。

なお、前面道路で振り返ると、こんな感じ。
川側も良いけど、道路側も捨て難いですね(^^)

一方、川の反対側に廻って、1番サイトを見る。

ちょうど1番サイトの目の前に比較的長い滝が流れていますが、実はこれが「水源の滝」。キャンプ場の名前の由来となった滝ですね。

この日は小僧さんが修行をされていました。
7歳の誕生日に欲しいものをお祈りされているようです。
最後に、水源の滝キャンプ場のトイレが無い問題。
トイレは公園センターのものを利用することになるのですが、それほど遠い訳ではないので、「早めの行動」が出来れば大丈夫でしょう。
ただ問題なのは、この公園センターが18:00で閉まること(繁忙期などは20:00頃まで延長される場合があります)。

公園センターが閉まった後は、第一キャンプ場か第四キャンプ場、もしくはキャンプセンターのトイレを利用することになります。
徒歩で行けるのはキャンプセンターだけ。


現在は閉鎖され、倉庫として利用されているキャンプセンター。なかなかのレトロ感が、見方によってはオシャレに見えます。
きっと古民家のように、中は綺麗にされているのだろうと歩みを進めると…、

見た目通り。そして、定番の湿気の臭い。
一緒に見学に来ていた姫様は、ここでストップ。

やむ無くドキドキしながら、ひとりで奥に進む。
バイオハザードなら、ゾンビが出てくるところですが、現実にはあるはずがない!

…だ、大丈夫?

ここで用を済ませることが出来る人がいるのでしょうか?
実は、酔った勢いで、夜中にひとりで再び行ってみましたが、みなさんも肝試しにいかがですか?

ちなみに我が家が宿泊した2日とも、公園センターは20:00まで開いていました。
1泊目の夜は、家族みんなで車に乗って「第一キャンプ場」のトイレに行き、2泊目の夜は、20:00までに公園センターでトイレを済ませました。

なお、指定管理者の㈱アグリヒバゴンさんでは、この「水源の滝キャンプ場」に専用のトイレや流し台の設置を進められていますので、今後が楽しみですね。
夜の公園センター。

みんなで星座表を見ながら、夏の大三角形やさそり座を探しました。
20分くらい経って少しずつ目が暗闇に慣れてきた頃、澄んだ空に満天の星空が見えて来ました。
さぁ、明日は山登りを頑張ろう!

「第一キャンプ場」と「第四キャンプ場」は「オート可」ですが、「水源の滝キャンプ場」は「オート不可(車の横付け不可)」であるためか、どうも人気がなさそう。私が予約をした時点(6月中旬)では、「第一」と「第四」は満サイトになっていました。
トイレが綺麗な「第四」が一番人気のようですね。
次回は、「第一キャンプ場」のご紹介をします。

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