2019年10月と2021年4月の2回、山口県周防大島にある「片添ヶ浜オートキャンプ場」でキャンプをした際に、近くにある「陸奥キャンプ場(陸奥野営場)」にまで足の伸ばして、見学をして来ました。
2回とも多くの利用者で賑わっていたので人気が高いキャンプ場のようですが、我が家が利用することはなさそうなので、実際の宿泊利用はおろか、デイキャンプ利用さえしていませんが、この段階でご紹介をすることにします。
場所は、周防大島のほぼ最東端。「片添ヶ浜オートキャンプ場」から車で約20分のところ。周防大島の伊保田港は、釣り場としても有名な港ですが、その少しだけ手前です。
まず「陸奥記念館」があります。
「大和と武蔵」「長門と陸奥」、いずれも大日本帝国海軍が世界に誇る姉妹戦艦。
長門と共に連合艦隊の旗艦を担ってきた「戦艦陸奥」ですが、周防大島の約3km沖合の柱島付近に停泊中だった1943年6月、1,474人の乗組員のうち1,121人が亡くなるという大爆発を起こし、悲運の沈没をしました。
世界遺産の「原爆ドーム」は言うに及ばず、広島県呉市の「大和ミュージアム」や竹原市大久野島の「毒ガス資料館」、山口県周南市の「回天記念館」など、瀬戸内海には戦争の歴史を忍ぶ施設がたくさんありますが、こちらはそのひとつですね。
このすぐ隣に「陸奥キャンプ場」があるのですが、この記念館がキャンプの受付を兼ねています。
エントランスは、さすがにキャンプ場の管理棟や受付とは思えない雰囲気ですが、
炭や着火剤が販売されているところが、なんだかホッとする。平和な時代で良かった。
受付の奥が資料展示コーナーで、この先への入場は有料となります。
■入館料:¥430/大人、¥210/中学生以下(なぎさ水族館と共通チケットも有)
こちらで番号札を預かり、それをテントの外に掲示しておくようです。
■陸奥キャンプ場(陸奥野営場)
【施設概要】
・営業期間:通年
・定休日:無休(臨時休館有)
・管理対応時間:9:00~16:30
・夜間緊急対応:無
・チェックイン:9:30~16:00
・チェックアウト:9:30~16:00(カード返却要)
※キャンプの最大利用は、9:30~翌16:00
・アーリー/レイト:無
・デイキャンプ:有(9:30~16:00、料金:1日分の駐車料金のみ)
・静粛指定時間:22:00~
・予約受付開始/方法:通年/TEL(082-75-0042)※Aエリアのみ受付け
・サイト指定:可(区画サイト)
・現金以外の支払い:可
・割引:無
・ペット:可(リード必須)
・ごみ処分:不可(灰捨てのみ可※炊事棟のカマド)
・レンタル:無
・販売:有(炭、着火剤、保冷氷)※なぎさ水族館でアイスクリーム販売有
・酒類販売:無
・飲料販売:有(屋外自動販売機)
・飲食設備:無
・シャワー設備:有(¥100/回※11~3月は利用不可)
・入浴施設:無
・コインランドリー:無
・花火:可(指定場所:Dエリア、~20:00)
・遊具等:陸奥記念館、なぎさ水族館、海水浴、魚釣り
【利用料】利用人数分+駐車場料金
・キャンプ(宿泊):¥310/人・泊※小学生以上
・駐車場料金(1日分):¥200/バイク、¥520/軽・普通自動車、¥1,350/キャンピングカー等、¥1,670/大型車
※デイキャンプは1日分の駐車場料金のみ。但し、魚釣りのみの利用でも1日分の駐車場料金が必要。また、16:00以降の利用は、キャンプ(宿泊)の利用料となります。
<参考>
我が家(夫婦+小学生2人の4人家族)が1泊のキャンプ利用をした場合:¥310×4人+¥520×2日=¥2,280(税込)
【キャンセル料】無
【周辺環境】
・コンビニ:ヤマサキYショップふくや(車で約15分)
・スーパー:Aコープ東和店(車で約14分)
・入浴施設:片添ヶ浜温泉「遊湯ランド」(車で約16分)
■最新情報や概要詳細はこちらでご確認ください
それでは、目の前に広がる「陸奥キャンプ場」に行ってみましょう。
以前は「陸奥野営場」という名称だったようですが、野営感はない、芝生が広がる見晴らしが良いキャンプ場です。
Aエリアのみ区画サイトで、B・Cエリアはフリーサイト。
❶のところから海側を見る。
ここはオートキャンプ場ではないので、サイトに車の乗入れは出来ません。ただ、搬出入時の一時的な場内道路への停車は認められています。
積み下ろしが完了したら、こちらの駐車場に移動です。※芝生への乗入れは禁止。
道路を挟んで右側(山側)がBエリアで、左側がCエリア。
❷からCエリアを見渡す。
青矢印。左の建物が陸奥記念館。
後述のトイレ以外に、開館時間(9:00~16:30)なら、記念館内のトイレを使っても良いようなので、綺麗なトイレに拘りたい方は、この辺りに張られるのが良いかもしれません。
黄矢印の駐車場方向。駐車場沿いに張れば、ほぼオートキャンプですね。
そして緑矢印。駐車場から離れた場所でも、サイト脇の道路に車を一時停車をして荷物の積み下ろしが出来るので、どこも張りやすそうです。
炊事棟は形が異なるものが計2棟。いずれもBエリアにあります。
古いキャンプ場でよく見掛ける、コンクリート造りの流し台。清掃をされているので、特に問題はありません。カマドもあり、灰捨てはこちらに。
この炊事棟からBエリアを見る。炊事棟やトイレが近く、適度に木陰があるので過ごしやすそうですね。
そして、こちらがトイレ。
陸奥記念館内のトイレを除けば、屋外のトイレはここだけ。個室はふたつですが、
洋式で、なんと暖房便座付き!「片添ヶ浜オートキャンプ場」は普通便座だったのにw
そして、もうひとつの炊事棟。
なかなかシブい、これぞ野営場。
Bエリアの奥。その先が花火が出来るDエリア(砂浜)です。
Aエリアに来ました。こちらは区画サイトで、事前に利用予約をすることが出来ます。
海岸沿いなので眺めが良く、やはり海に面したサイトが人気のようです(サイト指定可)。
Aエリアにあるコインシャワー棟。
男女別の温水シャワー。良い感じかと思いきや、
かなり使いにくい状態です。おそらくあまり使われていないのでしょう。
・料金:¥100/回※11~3月は利用不可
Aエリア前。3年前の訪問時は、ここに釣り竿がズラッと並んでいました。
冒頭でご紹介の通り、この辺りは良い釣り場ですし、駐車場利用金(¥520/日・普通車)だけでデイキャンプや魚釣りが終日楽しめるので、とても賑わっていました。デイ利用が多いキャンプ場なのかもしれません。
Aエリアも車の乗入れが出来ないのですが、およそのテントやタープが張れそうな広さはあります。
この「陸奥キャンプ場」は宿泊の場合9:30~翌16:00の利用が出来るので、海を眺めながらゆっくりと時間を過ごせそうですね。
振り返ると、奥の砂浜がDエリア。右がシャワー棟。
なお、駐車場は「有料利用者」と「無料利用者(陸奥記念館や水族館の来館者)」で駐車可能スペースが異なりますので、ご注意ください。
また、駐車場の近くにある大きな休憩所には、自動販売機がありました。
そして、この隣には、
■なぎさ水族館
・営業:9:00~16:30
・定休:年末年始
・料金:¥210/大人、¥100/小・中学生
「陸奥キャンプ場」と「陸奥記念館」に、この「なぎさ水族館」の3施設で「なぎさパーク」。
いやぁ、ここが楽しいんですよ。3年前に姫様とボクが喜んでくれていたので、今回もやって参りました。ここには「宮島水族館」や「マリホ水族館」とは違った楽しさがあるんですよね。
水槽が並び、おさわりコーナーなどがありますが、
何と言っても、水槽の魚を紹介している、手作りの張り紙が面白いんです。
ほとんどの魚がこのように紹介をされているので、かなり楽しめますし、お魚博士になれます。こども達も興味津々。
私がニヤニヤと眺めていると、いつの間にか我が子がいません。
おふたりは何やら、靴と靴下を脱いでいますが?
順路の最後にあるのが、タッチングプール。こんなプールがある水族館もありますが、
ここにいるのは、なんとサメ!
エイなど、さかなクンもギョギョッとするお魚ちゃんたち。
ぜひ皆様も鮫肌をご体感ください。
でも、おさわりは優しくジョーズにね❤
おしまい